田舎住職 つれづれのつぶや記

仏教・禅のこと、お寺の日々のこと

新年の節目にブログをはじめます

令和六年の元旦を迎えました。

新年あけましておめでとうございます。

ぎけんと申します。

地方の田舎にある、小さなお寺の住職をしています。

新しい年の節目に、ブログを書き始めることにしました。

父の実家も母の実家もお寺だった私は、自分自身もお寺の家で生まれ育ちました。

そして、お寺から学校へ通い、お寺の大学に進学し、お寺の修行道場に入り、関西のお寺で役僧としてお世話なり、田舎に帰って自分が生まれ育ったお寺の住職になりました。

「お寺」や「仏教」は、常に私の身近なところにあったのです。

しかし、そんな「田舎でお寺」という環境が子供の頃はたまらなく嫌でした。

1人の子供としてではなく、いつも「お寺の子供」というフィルターを通して周囲の人から見られていることに心底不自由を感じてましたし、多感な時期は特にその環境に度々反発しました。

もちろん、今となって思えば「そう見られている」という自分の思い込みもあったのですが・・・

なので、身近にあった仏教のこともお寺のことも、自らが僧侶となるまでほとんど知りませんでした。

むしろ、無意識に遠ざけようとしていたように思います。

そんな私が、自ら僧侶となって十五年の歳月が過ぎました。

そして、その時間の経過の中で私の仏教に対する思いは大きく変化してきました。

仏教への理解が少しずつ深まっていくにつれて、その素晴らしさや奥深さに心から感動してきました。

まだまだ分からないこともたくさんありますが、今は坐禅などを通して「カラダとココロを調える」ことを探求するとともに、仏教への理解を日々深めていこう思いながら日常の生活を過ごしています。

そんな私が、田舎のお寺での生活する中で感じていること、そして私のことを日々支え導いてくれている仏教や坐禅のことについて少しずつ書いていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

令和六年 元旦

合掌