田舎住職 つれづれのつぶや記

仏教・禅のこと、お寺の日々のこと

2024-01-01から1年間の記事一覧

一日暮らし

ある人がこんなことを言われた。「一日暮らしというということを工夫するようになってから、精神が健やかになり体の調子もよくなった」と。どうしてかというと、今日という一日は千年万年の初めなので、その一日をよく暮らして勤めを果たせば、その日は充実…

他者への寛容

「生きづらい世の中は、息(呼吸)がしづらい世の中だ」先日、何気なく聴いていたラジオから聞こえてきた言葉です。「失敗が許されない社会の空気が、心身を緊張させたり萎縮させやすい環境を作っているのではないか」という言葉が、その後に続きました。私…

修行時代の友人と

田舎に帰って来て、今年の春で丸六年になります。小学校一年生だった娘が、もう中学生です。振り返ってみると、本当にあっという間の六年でした。田舎に帰ってくるに当たり、「最初の五年くらいはきっと大変だろうな」と想像はしていたのですが、実際には自…

足の裏が教えてくれるもの

立春が過ぎ、暦の上では春となりました。もちろん、まだまだ寒い日が続いていますが、晴れた日の青々とした空を見ると少しづつ季節が移り変わっていることを感じます。大阪にいた時は、冬でも晴れの日が続くことは珍しくありませんでしたが、山陰は晴れの日…

背後から迫って来る

早くも二月です。一月は、公私共に色々なことがありました。元旦、そして翌日の二日には能登半島での大地震、そして日本航空の衝突事故が起きました。私個人の事でいえば、父の姉である叔母さん、そして僧侶をしていた父のすぐ上の兄の叔父さんが立て続けに…

変わらないものと変えていくべきもの

今シーズンは雪かきをせずに春を迎えるのかなと思いましたが、先日の寒波でしっかりと雪が積もりました。雪かきは大変なのですが、雪化粧という言葉もあるように辺り一面真っ白い雪に包まれた景色はとても綺麗です。子供の頃は雪が降るのが楽しみで、雪が積…

震災から二十九年

一月もあっという間に半分が過ぎました。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」というように、年が明けてからの三ヶ月は本当にあっという間に過ぎていきます。「歳をとるたびに月日が経つのを早く感じる」と口にする人はとても多いですが、そういうこと…

災害支援のための街頭募金

先日、青年教師会という青年僧の会の活動として、地元の駅にて能登半島地震の災害支援のための街頭募金活動をしました。雪がちらついていたこともあり、人通りは決して多くありませんでしたが、想像以上に多くの方が募金に協力をしてくださいました。学生服…

自然災害という厳しい現実

新年の幕開けと共に起きた能登半島での大地震は、お正月ムードに包まれていた私たちの生活に大きな衝撃を与えました。年が明けて一週間。気持ちの落ち着かない日々を過ごしています。今年は、新型コロナウイルスの感染症の区分が五類となり、実に四年ぶりに…

新年の節目にブログをはじめます

令和六年の元旦を迎えました。新年あけましておめでとうございます。ぎけんと申します。地方の田舎にある、小さなお寺の住職をしています。新しい年の節目に、ブログを書き始めることにしました。父の実家も母の実家もお寺だった私は、自分自身もお寺の家で…